ジョニーは戦場へ行った
いやあ、小説版を見つけて怖いもの見たさで読んでみましたともさ。
「ジョニーは戦場へ行った」は反戦映画として有名で、その映画のインパクトはものすごいのです。
実は自分は見ていないのですが、その映画の概略を読んだことがありあまりの恐ろしさにそれ以来見てみたいと思っていました。
で小説版ですよ。
「ジョニーは戦場へ行った」についてどこまで説明すればいいのか難しいのですが、ええい、自分がびっくりした内容の限り説明してしまうぜ!
実は、小説を読むには読んだけど内容を知っているだけに最初の方を読む根性がなかった。(すぐに返さなければならない状況だったのもある)
以下の説明は非常に中途半端な説明です。
- ジョニーは戦場に行った
幸せな生活を送っていたジョニーは、戦場に行って大けがを負うことになる。
それは、顔は吹っ飛び四肢を失いいわゆる「ダルマ」状態。
顔も吹っ飛んでいるから目も見えないし耳も聞こえない、話すことも出来ない。
しかし、奇跡的に命は取り留め、その珍しさから生かされることになる。
ジョニーは何も見えない何も聞こえない、ただ四肢もない体で触覚のみがあり体が動かせる状態の暗闇の中生きてくるが、モールス信号で意志を伝えられることを思い出す。
頭をガンガン打ち付け、それはさも狂ったように見えることを承知で、テンポを取り・・・−−−・・・、SOSを何度も繰り返す。
新しい看護婦がやってきた。
彼女は、以前の看護婦と違いこの四肢も顔もなく動いているジョニーに意志があることに気付く。
SOSや、いろんなモールス信号を打つジョニーの胸に、その看護婦はゆっくりとアルファベットを書き込んでいく・・・MERRY CHRISTMAS
その後、大きな男が現れる。
SOS、彼は軍人であり彼の動きがモールス信号であることに気付く。
そして彼はその野太い指でジョニーの額にモールス信号を打つ。
WHAT DO YOU WANT
ジョニーは、その言葉を理解し、その瞬間から自分がして欲しいことを堰が切れ流れ出る濁流のごとく自分がして欲しいことを「打つ」。
俺をここから出して自由にしてくれ!金なら俺を見せ物にすればいくらでも手に入る。みんなに合わせてくれ。
その返事を見た大きな男は、一度立ち去り、再びジョニーの前に現れ、彼の額にモールス信号を打つ。
WHAT YOU SAY IS AGAINST REGULATION
WHO ARE YOU
ジョニーは絶望する。
そしていっそ殺してくれと頼む。
看護婦はその意図をくみ生命維持装置をはずすが、主任にばれて直されてしまう・・・
END
実際の所、じゃあ小説ではどういう扱いなのか、というとこれがまたものすごい内容で怖すぎるんです。
ほぼ完全なるジョニー視点。
ジョニーがされたこととしたことと、感じたことのみでほぼ小説が構成されている。
モールス信号でのやりとりや看護婦とのやりとりも、本当に最後の最後の話で、幸せな内容は思い出の中にしかない・・・
こんなに怖い小説はないと思いましたマジで。
上の英語のやりとり、単純ですがその怖さは格別ですよね・・・