貧乏人は子どもを産むな、と

 ええと、去年の11月ごろにホリエモンのツイートで物議をかもした発言の趣旨がいわゆる、「貧乏人は子どもを産むな」って奴があったんですが……
別にずっと引っかかったわけでもないし、当初はこの人も過激なことを言うけど、ああーそういう面もあるかなと適当に考えていたんですが……
 これまた少し前、子どもが3人いて、その後離婚した女性が、元夫に養育費を求める裁判がどうのという話に、全力で頑張っている弁護士の話を見て………
 いろいろ思うことがあってしまった。


 まあはっきり言って、みんな頭おかしくなっているんだなと。
 損得勘定が、自分も含めて全然できていなかった、アドの考え方そのものが間違っているのではないか、と思い始めてしまったわけさ。
 ときどき、このアド、損得勘定というのは人道的な内容とぶつかったりもする。そうホリエモンのアドの取り方損得勘定の取り方がまさにそれで、ある意味で正鵠を得ている可能性を、我々はもしかしたら痛い思いで見てしまうのかもしれない。
 絶対に違うと言ったって、子どもが絡んで貧乏で苦しむ家庭なんて、想像に難くない。現実を直視しろと言われたら、様々な例が上がってしまう可能性も高く、俺自身もこの人過激な発言だけどあいたたた、と特に文句をつけたりはしなかった経緯があったりする。


 ところが、よく考えてみるとこの損得勘定も人道的な内容もぶつからないことに気が付き始めてしまった。
 つまり、子どもを育てる家庭が貧乏でも仕方がないという状況自体、おかしいのではあるまいか。


 子どもはなぜ育てられるのか。
 当たり前だけど親の慰み物やおもちゃじゃないぞ?
 世界として国家として地域として、はぐくんで未来を作って貰う存在なわけですが、何でそこに十分な税金が投入されて支援がなされていないんですかね。
 子ども一人を育てる養育費なんてほとんど税金で賄うべき代物じゃないんですかね。


 翻って「貧乏人は子どもを産むな」って言葉に共感や、反論がしにくいってことをどう考えるかになるのだけど、価値観的にこの構造が成立する世の中たる日本がおかしいんじゃないですかね。
 え?貧乏人が子どもを産んで何でいけないの?
 貧乏だと子どもが不幸になる……ああ、でも貧富の差はある程度仕方ないじゃん。
 でも貧乏人が子どもを育てると大変じゃん
 え?なんで子どもを育てることが大変なの?子どもを育ててより貧乏にならなければいけないの?って疑問の持ち方にならなければならないんじゃないかな。


 まあ日本は少子高齢化がもうすっかり成立して少子高齢社会なので、住宅街に幼稚園さえうるさいという理由で建てられないような、もう子どもをもつと肩身の狭いことが当たり前の社会みたいですが、
アレですなウロボロスみたいなもんなんですかね、あるいは自分の腕を食うタコか
 まあ自分が死んじゃったあと何かどうなってもかまわないっすか。