昨日今日と最近は満月近くの月なのできれいだし、夜空を見上げるとシリウスが輝いているし、付け焼き刃で学習した冬の大六角形もわかるようになったし、夜空を眺めるのは楽しい。


 特に月は夕方に昇ってきますが、登りかけの月は非常に大きく感じる物です。
 それが登るに従い、ふと気づいて見上げる位置にいる月を見ると小さくなっている様に感じる。
 でも、少なくともその日の内に月の見かけの大きさが変わることはあり得ません。


 すなわち地平線近くに見える月が大きく見えるのは錯覚なのです。


 一番簡単は検証法として五円玉でその穴を月の大きさにちょうど合わせることを時間を追ってやってみるといいのですが、最近は携帯電話にカメラ機能が付いていますから、これで調べても意外とわかるもんです。


 すなわち、特に地平線近くにある月を写真で取ろうとすると、写真としてできあがる画像の月が非常に小さく見える・・・自分の目が認識している月と、写真として撮影された月では大きさが異なるように見えるのです。
 一方で上空高くある月も小さく写りますがこちらは違和感が少ない・・・


 そして二つの写真、レンズを変えていないのならば当然同じ視点で撮影した物であり、満月の場合おそらく光が強すぎるのでぼやけてしまうでしょうが、大きさが同じであることがわかるでしょう。


 遠くの物の大きさを錯覚してしまう、というのは景色を見ているとよくあることで、たとえば入道雲一つ眺めていても、「すごく大きな雲だ!」と記念に写真で撮影しようとする。
しかし、普通に撮影したのでは全然迫力がなくなってしまうことがよくある。


 月の場合、写真で撮影(客観的な視線)に比べ多きく見える、という錯覚が起きているわけです。