メダカの学校

 よく自分がするネタに「大きなのっぽの古時計」の話があります。


http://homepage1.nifty.com/cats/music2/clock.html
参考

 大きなのっぽの古時計 おじいさんの時計
百年いつも動いていた 御自慢の時計さ
おじいさんのうまれた朝に 買ってきた時計さ
今はもう動かない その時計
百年休まずにチクタクチクタク
おじいさんと一緒にチクタクチクタク
今はもう動かない その時計・・・
(1番だけ)

 歌曲としてすばらしい歌であるのは誰もが思うことだと思います。この歌がもともと英語の歌詞の歌であることもよく知られていますよね。
アメリカ民謡「Grandfather's Clock」Henry Clay Work作詞作曲

My grandfather's clock was too large for the shelf,
So it stood ninety years on the floor;
It was taller by half than the old man himself,
Though it weighed not a pennyweight more.
It was bought on the morn of the day that he was born,
And was always his treasure and pride.
But it stopp'd short, Never to go again,
When the old man died.. ↓
(1番だけ)

 よく指摘されるのが、原作詞では「90年」が日本語歌詞では「100年」になっているところなのですが、それ以上にこの歌の奥ゆかしいところは、まず英語として「私のおじいさんの時計」と「grandfather's clock」という固有名詞すなわち、「人の身長ほどある縦長の大きな置き時計」の総称を引っかけたいわゆるダジャレになっている所があります。
 コレが日本語になると
 「大きなのっぽの古時計、(これは)おじいさんの時計(なんだよ)」
 という省略と見るのが一般的ですが、この英語での固有名詞を知っていると
 「大きなのっぽの古時計、(これは)おじいさんの時計(と英語では言うんだよ)」
 という内容の掛詞にも取ることができる、ものすごくおもしろい歌なのです。


 この話自体、マジで気に入っているのでよくネタに使ってます。


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それはともかく今回の話はメダカの学校です。


http://www.mmjp.or.jp/MIYAJI/mts/together/together29th/together29th.html
参考

 めだかの学校は 川の中
そっとのぞいて みてごらん そっとのぞいて みてごらん
みんなで おゆうぎしているよ
(1番だけ)

 この歌は作詞:茶木滋、作曲:中田喜直
 作詞担当の茶木さんが子供と用水路を歩いていると、メダカの群れを見つけ「メダカの学校だ」という子供の発した一言がインスピレーションを呼び起こして作られた、昭和25年頃大ヒットした曲だそうです。


 さてそれはともかく自分の発見です。中学生の英文を作るネタ探しに「魚の群れ」を調べたところ「school of fish」と書かれているではありませんか!!


 驚愕しましたとも!!
 「メダカの学校」=「school of medaka」で完全に掛詞になってるんですもの!!


 作詞した本人はこの偶然を知ったか知らずかわかりませんけど、しかし、このつながり、美しすぎますよね。
 英語の辞書を眺めてちょっとの間感動に浸ってました。(そんな暇はなかったはずだが汗)


 余録ですが「偶然の産物」といったらフランダースの犬のオープニング曲「よあけのみち」でラララーラララーの後に外国語が入る。その歌詞とは別にアニメーションを完成させた結果、その外国語部分オランダ語で「小さいチョウチョよ歌え」となっており、それを描いたアニメーターが偶然チョウチョも描いていて驚いた。


 なんて話がありますね。