大富豪(大貧民)

 まあ日本人なら3人に1人以上はルールを知っているであろうトランプゲームの定番であります。
 最近は8切り、11バック、縛り、など様々なルールがあるもんですねぇ。


 自分が子どもの頃初めてやったのは、和歌山県1980年ちょっと前ですが、そのようなルールはなく、大富豪富豪平民貧民大貧民の地位付けは既にあって交換ルールもありましたが、現在とは大きく違うところがありました。
 すなわち、たとえば「3を2枚」出した後ですが、「その数以上のカードをその枚数以上なら出せる」ルールでした。
 つまり、このあと「4を3枚」とか出せるわけで、人数が少なすぎると(4人未満)革命がすぐ起きるし、人数が5人集まっても大富豪が強い=大富豪長期政権のゲームでした。
 だから逆にやっとこさ大富豪になっても維持できないとがっかりするんですけど、現在の「その数以上の同じ枚数」ルールならそこまでひどいゲームになりませんね。


 まあ、この頃はカードゲームは口伝でしょうから、(これと同時にセブンブリッジを教えてもらったのは、時期的にかなり早い感じが)多少ルールが違って伝わるものもあるのでしょうけど、大富豪の大富豪感が味わえたのは「以上」ルールだったなと感慨を感じます。


 そもそもなぜこんなにローカルルールが増えたかといえばそのゲームをプレイしていた者たちが、この方がいいと感じたから。
 「2上がりジョーカー上がり8上がりなし」ルールもできる理由はすぐにわかりますし、ジョーカールールはともかく「スペサン返し」などもいわゆる強カードジョーカーをどうするか考えた末のことでしょう。
 すなわち、弱者救済と強カード抑え込み。


 弱者救済は、おそらく8切りなどがないと大富豪が動かなくて面白くなかったのでしょう、その途中に切れるカードを入れることによって(大概の手札で大富豪に渡す必要もない)逆転の要素を楽しめる。
 「縛り」なんかもまさにそう。
 でもイレブンバックはやりすぎ感があるなぁ。一二度しかこれを入れてやったことがありません。


 強カード抑え込みは、いわゆる調節と逆転要素などを含めたもの。
 「スペサン返し」以外の「33枚返し」ルールはジョーカー使ったって何パーセントかはあぶねーんダぞ!って心意気が見て取れます。
 自分が手を入れていいのならこの「33枚返し」をジョーカー単独のときだけではなく、ジョーカーを含めた出し方全体に発動可能とかやってみたいところですが、そうするとだいぶジョーカーのイメージが変わってしまいますね。


 しかし、このゲームのルーツって何なんだろう。
 東京起源説がまかり通ってるけど本当なのだろうか?いつ頃の話なんだろうか。
 興味あるわー