トップをねらえ!

http://www.youtube.com/watch?v=LgKrDVMX4ro&feature=featured
youtubeで全話を公式に配信してるとは。


 しかも俺が昔見たレンタルビデオよりはるかに画質がいいというこの・・・


 動画の下のコメントにも書いてあるけど、このアニメは当時見ても古臭いノリのアニメでした。
 まず土台として「エースをねらえ!」でそのオマージュとして形作られています。
 「エースをねらえ!」はある程度以上の世代なら知らない人はいない知名度を持つ超名作漫画・アニメです。お蝶夫人、お蘭、そして監督の人間関係、当時スポコンものアニメの定番「魔球」を登場させないリアルさを追求した内容は、少女マンガでありながら少女以外の多くを虜にした当時を代表する作品といえるでしょう。
 余禄ですが、このアニメの影響でテニスを始めた人が多かったこともありますが、アニメの表現での魔球ではないにしてもボールがグニャっと曲がりながら飛んでく様などは過剰表現の一つで、当時のように純朴な人たちだとあのように球が飛ばないことに失望をした、という逸話を聞いたことがありますね。


 とにかく、ほかにも様々なオマージュ(もしくはパロディ)が散見されることも有名です。ヤマトなんかはわかりますね。
 そういうアニメでの遊び方は当時のガイナックスの十八番だったと言えるでしょう。


 エンディング後の解説は「キリンものしり館」のオマージュじゃないかなぁ。(どこにも動画が上がっていない幻のアニメ)自分が見た頃は猫とネズミの浪曲のようなノリだったのでちょっと違うかもしれませんが、あのような小さなキャラの解説というのは真面目な教養アニメ番組で実写と混じったものがよくあった気がします。
 このエンディング後、登場人物のディフォルメキャラによる解説という段取りはその後のアニメに大きな影響を与えたのは間違いないでしょう。例を挙げるなら筆頭はナデシコでしょう、バンブーブレードは…言い過ぎかもしれません。他には「大学への数学」誌において「ノリコ」と「カズミ」で、マニアックな数学の問題を解く解説の対話法の記事もありました。


 いずれにしてもガイナックス全盛期のアニメという位置づけでいいんでしょうかね。とにかく王道中の王道のど真ん中をまっすぐに突きぬけていく爽快感があります。
 理系オタクから見ると、特殊相対性理論がらみのさまざまなトリックに衝撃を受けました。特に宇宙船で加速していく際に実地球時間と自分たちの時間との差を表示する時計の存在は彼女たちの運命を表す象徴として衝撃的でした。
 てか、実際これを見て物理科に入ってきたやつを知ってるぐらい。エーテル理論とかドハマリしてたなぁ。あの時計本当に作れるのか、という話は盛り上がりました。


 ともかく、名作中の名作ですので興味がありましたら見てみるといいと思います。


 しかし、コンプティーク誌だったと思うけど、(ネタで)全52話のタイトルリストを載せてたきがするんだが(実際には全6話)幻だったのだろうか。