英語について

 主に中学1年生で未だにアルファベットが怪しいという厄介な子を相手にしていますが、いろいろと発見が出来たようなので報告します。


 学校からも塾の先生からもむやみやたらに単語の書き取りをやらされており、それを完璧にこなすのに全然覚えないという希有なキャラクターが相手なのですが、結論として、こういう子には複数回を書いてきて覚えさせるというのは無駄であると理解しました。
 何度か書かなければおぼわらないのは間違いないですが、ある一定以上は腕の運動にしか成らないようです。


 ずっと観察していてどうしてこうなんだろうかと、つくづく思ったのですが、結論としては2つのポイントを発見しました。

  • 1,そもそも日本語の能力が伴っていない。
  • 2,小学校低学年から出来ない子だっただろうことから考えて、このあまりにも多量に書き取りをさせることに慣れてしまっており、流れ作業型をする限り頭を使わずに自動で出来る、という「学習」を行った結果である。


1について。
 どうやって育ったらこうなるんだと言うほど国語表現が未熟で、それに伴って理解している内容も非常に少ないのだと実感した。
2について。
 自分は「モード切替」と呼んでいますが、幼い頃に「勉強を勉強として強いられてきた子」でなおかつ「出来ない子」は確実に「モード切り替え」が生じて、出来ない子モードと出来る子モードの乖離が激しくなりがちです。
 標準モードで、勉強を楽しくすることが非常に重要なのですが、いったん「つまらない勉強モード」に入ると嫌々感が高まり学習能力が非常に落ちる場合があるのです。
 その別な例として、「単純作業化の学習モード」を発見して、その顕著な例を自分は見ているのだと思っています。
 何度も書かせる場合には「見ながら書く」モードをやめさせ毎回隠して「見ないで書く」練習を積ませることが基本ですが、「単純作業化の学習モード」を学習した子は、この「見ないで書く」ことが非常に困難なようです。
 手を変え品を変えアルファベットはクリア、英単語(英単語で覚えられるのはむしろ高度、英文まるまる覚えさせて英語に慣れさせる)を徐々に覚えさせていますが、英語を書くのが非常にきれいになったことは間違いないですが、まだまだですね。
 ほったらかしても進歩しているのは間違いないですが、人並みまでの道が遠いのが難点です。
 一歩一歩進むしかないでしょうが、スピードアップの術が知りたいですね。