【調査】 "ゆとり教育と関係?" 日本の高校生、何事にも希望無く勉強せず…中国高校生らは日本のマンガ大好き
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1141220145/

★高校生意識調査:中韓の4分の1が「日本好き」

・中国、韓国との摩擦が目立つ中、両国の高校生の4分の1が「日本が好き」と答え、日本の高校生の両国に対する好感度を上回ったことが1日、財団法人日本青少年研究所(東京都新宿区)などのアンケート調査で分かった。また、成績向上を望む割合は米中韓がいずれも7割台と高いのに比べ、日本は3割台にとどまるなど勉強離れが目立った。


 調査は昨年10〜12月、日米中韓の高校生計約7300人を対象に行った。「日本が好き」と答えたのは米国がトップで45.2%。次いで中国24.5%、韓国24.0%。
 一方、日本の生徒が「好き」と答えた国は米国が39.6%で最も高く、韓国16.7%、中国10.2%で、日米は双方で好感度が高かった。日本のマンガやアニメを見るのは、中国で73.3%、韓国で81・4%と高く、日本のテレビや本などに接する生徒に限ると、「日本が好き」との回答は、中国40.5%、韓国39.1%にアップ。訪日経験者の場合、中国48.6%、韓国40.3%と好感度はさらに伸びた。


 日本の高校生は、「希望するもの」として挙げた割合が最も高い「友人関係がうまくいく」


 でも4割を切った。大学院を目指す割合も4カ国で最低の7.2%だった。親友がいない割合は7.0%と最も高い一方、親からほめられたり、期待を感じる割合も他国に比べて低く、友人関係や親子関係の薄さも目立った。
 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060302k0000m040076000c.html


・成績、友人関係、異性との交遊などに「希望」を持つ日本の高校生が、米国や中国、韓国と比べかなり少ないことが1日、日本青少年研究所(東京)の比較意識調査で分かった。半面、「特に悩みがない」と答えた生徒の割合も1位の米国に近づいた。
 同研究所は「日本の高校生の意欲の低さと勉強離れの傾向が出ている。ゆとり教育との関係なども分析したい」としている。 
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060301-00000074-jij-soci


※関連スレ
・【調査】 日本を訪れると、「日本好き」意見倍増…中国などの高校生
 http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1141206038/

 この話についてはスレの内容をよんでいません。


 ま、自分なりの見解をば。


 結論を言えば、希望も勉強意欲もないなんて言うことは当たり前のことです。
 まずゆとり教育の方針も行けないし、生きる力の方針もバカの考えることでした。
 机上の空論もはなはなだしい、キチガイどものオナニーでしかないこの教育方針で、賢くなるわけはないし、生きる力が付こうはずもないんです。


 えらそうなことを書いていますが、マジでそう思っています。


 さてでは何が問題であるか。


 そんなもの、自分の子どもの頃から、そして自分が子どもから大人になったときにわかりましたよ。日本の教育に何が足りないのか。
 もちろん、それはアメリカの学生の考え方に触れたからと言ってもいいですが。


 ゆとり教育の失敗なんて言うのはまあ今更語る必要もないでしょう。問題は生きる力の方針です。
 何が足りなかったのか、それはかっこいい言い方をすれば、未来設計の建て方を誰も教えていないことです。


 将来どのような仕事に就き、何をするか・・・


 コレが未来設計の建て方?違います。コレは確かに未来設計の一種ですが、本質的になぜコレを立てるのかをそもそも語っていないところが問題なのです。そんな空虚なものに、興味を持たせる日本の生きる力の教育そのものが、机上の空論なんですよ。


 日本に足りないもの。それは、未来設計の建て方に関する、「正しい評価の仕方」を全く教えていないことなんです。
 正しい評価の仕方、なんていうと、何か正解があるように感じるかもしれませんが、もちろん唯一の正解があるわけではありません。
 でも人間が生きる上で、あるいは動物が生命を養っていく上で絶対に必要な概念が日本からははげ落ちていることが、どこの誰の発言を見ても明らかなのですから、もはや手遅れといっても仕方のないことかもしれないんですが。


 僕が中学生だった頃、アフリカの難民達と日本の人たちの違いについて語ってくれた先生がいました。
 同じ人間だけど、こうも違うのか、と驚いたことがあったそうです。


 それは時間の概念。


 アフリカの難民の人たちは、多くが教育をまともに受けていませんし、また、近代の教育などを受ける余地はありません。
 結果として時間の概念が全くないのだそうです。


 いや、全くというのは言い過ぎですか。
 時間の概念、ではなくより正確には、過去から未来への概念。
 つまり自分があるのは、過去にこういう人たちがいて、こうやって世の中は発展していき、やがてはこういう風になっていくだろう、という歴史の変遷もわからなければ、自分たちが未来につながるために何をしなければならないのか、という人として文化を育てるモラルがない。
 結果、金になるもの、食べられるものがあればすべてを取り尽くし、無くなれば、キャンプに来てもらえばいい、という自立心が全くない人たちになっていっているというのです。


 これから何年も生きなければならない、そのためには守らなければならないものがたくさんあるんだけど、その計画が立てられない。結果、あるものすべてを使い尽くし、ストックしておくという概念が無くなってしまっているというわけです。
 これ、難民に対しての援助のやり方に問題もあるわけですけど、コレがいかに愚かしいことかは、何となくわかりますかね。


 さて、現代の若者に聞けば、面白い答えが返ってきます。
 人生においていつが大切か、ということを聞けば、下手をすると8割以上が「今」と答えるでしょう。
 つまり、「未来のことは不安だけど、今が楽しければいい」ってわけです。


 これを、この言葉を、まともな思考を持った人間が吐いても、普通に聞こえるのが日本の社会ですよ?
 はっきり言いましょう。これ、上記でかわいそうだと思った、難民キャンプの難民と同じ思想ですよ。


 いわゆるキリギリス型がいいと、かつて「捨てる技術」という本でクソ作者が言っていました。立花隆が痛烈に非難していたのが笑えましたが、文化をストックとか未来への継承なんて言うことを何も考えないキチガイ的手法を教えていたものすごい思想で、今でも信じている人が多いんでしょう。


 おそらく、僕がここに、書いても理解できない人が多いのだと思っているので(文章が理解できないのは僕の文章力のなさですテヘ)悲観的にしか自分は考えていないのは、ここで宣言しておくとして、


 逆に、未来を見据えて動ける子は、強いですよね。だから夢を持てと言うし、生きる力の教育とやらで様々な者にふれさせる機会を与えたかったのでしょう。
 でもその土台となる、未来を見据えることの本質的な教育や考え方が無いのは我々の世代の段階で間違いないですし、おそらくもっと上の代からなさそうですので、それに気付くことは無理だったのかもしれません。


 自分が偶然気が付いたのは、やっぱりアメリカ人たちの考え方を知ってからでした。
 「今は自分の未来のためにある」
 アメリカ人と結婚した芸能人が、やがて離婚して日本でトーク番組に出て話をしていたのを聞いたのがとどめでしたけど、
 「アメリカの元旦那は、とにかくけちでした。老後老後言って全然お金を使わしてくれなかったもの」


 この元芸能人は先のお金より、今お金を使いたかったわけです。もちろん程度による話ですが、おそらく今の日本人のほとんどは、今お金を使うか、老後のためにお金を貯め込むか、といえば前者を選ぶのが普通じゃないでしょうか。


 女子中学生に何になりたいか、と聞いたときには、
女子中学生「キャバ嬢になって楽してお金を稼ぎたい。50には死ぬ。」
俺    「いや、まあ、ああいう職業は若いときしかできないよ」
女子中学生「それまでには結婚するからいい」
 俺、コレ聞いたときにプチン!と切れそうでしたが、これが世の中の現実だと思ったとき、情けなくなりました。


 テレビ番組を見ても知性を感じさせるものは少ない。
 何しろ日本の夜7時から9時までのゴールデンタイムは、ついに女性のヌードがらみは駆逐されましたが、今度はホストばっかり出てくるめちゃくちゃな番組ばかりになりました。
 知性のかけらもない、アイドル・・・はともかく、クソくだらないお笑い芸人のすくつ。
 一生懸命やることが間違っていることを如実に臭わせて嘲笑するのが今の風潮・・・


 子ども達がさわれるメディアからして、未来を見据えるっことを拒否しているし、今さえ面白ければいい風潮は、すでに一過性ではなく、日本全体を覆う雰囲気になってしまっています。


 それでいて、入試の時には面接があって「将来何がやりたいですか?」とか、一部の人しか考えていないことなんか丸わかりな建前だけを言えるようにする訓練をしているし、世の中がくだらない世界であることをどんどん学習してしまっている・・・


 明治維新の時のようにがんばる人はもういないので、今度日本が倒れたら終わりなのは明白なのですが、その理由は教育そのものに生き方の正しさを教えないのが原因だと思っているのです。


改めて


 まず人生設計の正しい建て方とは何か。
 これは、何よりも今を大切にするよりも、未来の自分を大切にすることを教えることです。今がすでに幸福な今の子ども達に、その大切さを語ることは難しいですし、そもそもそういう考えを持っている人が多い世代はおそらくもう60を超えていますので、わからせるのは難しいでしょう。
 なぜ、今ではなく未来なのか。
 コレを設定することで、今の苦しい時期があっても未来の希望を持って何かが出来る原動力を得ることが出来るし、そもそも中学高校で勉強する原動力がコレであることが望ましいに決まっている。


 その土台も必要なんだ。
 つまり、今を楽しむことより未来に投資することが普通のことである状態を作ること。
 すでに今の親から怪しいので、この教育は至難の業だ。もはや不可能なのかもしれない。


 公共の利益が、個々人の利益につながることの学習も必要。
 前に教育実習の話で書いた話があるのですが・・・あ、全部消したなw


 愛知県の教員採用試験の集団討議のテーマ
「学級委員を多数決で選んだときに、選ばれたその彼が拒否したときどうするべきか」


 で、この「拒否そのものが個人の自由であり当然持つべき権利」だというのが、この前話した同僚もそういいましたし、一般的な見解だそうで、「彼の拒否を受け入れもう一度選び直すのが当然」が普通、と思いっきり言われました。
 ということですので、俺が要求することはむちゃくちゃなんだそうですが、公共の利益を享受するにはそれなりの責任を負ってもらわないと行けない、一人一人がそれぞれに見合った責任を全うすることで世の中がうまくいくんだよ・・・なんて語る余地もないわけです。


 もちろん楽しむな、といっているのではないです。
 未来の希望をなくさない程度に楽しく生きることはアリでしょう。しかし、未来の希望なんかいらないやと見切りを付けて未来への投資をやめることの愚かさを気づけるような社会であるべきだと言うことなんです。
 

 夢がない社会だというのはそれこそ、10年以上前から言われていることだけど、夢ってのは、未来の自分がこうあってほしいと願うこと、そして未来のために今の苦労をいとわないという価値観が育って初めて皆がもてるものになるのは明らかです。
 でもそういう視点って、マジで夢を持っている奴は自然に身に付いているんだけど、のほほんと暮らしている奴は持ってないんだよね・・・


 リーダーシップをとって世の中をよくしていこうなんて言うことがうさんくさいと言われるようになった今の時代ですので、率先してやろうとする人はもはや奇特な方でしかないという超個人主義社会。
 アメリカのような、未来に対する根本的な見据え方も教えられず、宗教はうさんくさいものだから信じることはかなわない日本人は、何をしようとしているんでしょうね。


 世界でも面白い実験場ですので、モルモットたちを観測しているのが亡国の士に出来ることなんでしょうかね・・・