何と表現して良いのかわからないのですが、高校生と話をしていてものすごいファンタジーと出会ったのでここに書き込んでおきます。


 でも正直どこから書き込んで良いのかわかりません。


 NHKの話、環境問題の話、北朝鮮と日本とアメリカの話・・・
 その中では、なぜ北朝鮮アメリカが攻撃しないかをテオドア=ルーズベルトの時代から遡って説明されたのは圧巻だったのですが・・・


 光の話になって、どこかで聞いてきたらしいのですが、


 蛍光灯などが点灯して、今部屋が明るいのは、太陽があるからだ


と言う話。


ん?


聞き間違えたかな?、その話をしていたのは夜、部屋にもちろん電灯があってその下で話していました。
他にも一緒に聞いている人はいて、その話を彼がしたときに一瞬凍り付きました。もう一度聞いてみた。


 懐中電灯とか、光が出るものがあるけど、それがこうして明かりとして明るくするのは、太陽があるからだ


ん?


 なんか、途中つながらない部分があるんだけど・・・さらに続きを言う。


 今太陽は出ていないけど、それは月が反射して、ココにも目に見えない光が来ているから今こうして明るい


 ここに至って、彼がとんでもないことを口走っていたことに気が付く。


 何かわからないけど、赤外線みたいなものが、太陽からココまで来ていて、懐中電灯を付けたら光がつく


 いや、それを聞いて「バカじゃネーのおまえ!」とか声をかけるのは・・・すでに不可能だった。
 基本的にそういう話は好きなので、引っ張れるだけ引っ張ろうと思ったのですけど、なぜそう思ったのかの考察に入りつつ、なぜその答えに疑問を持たないのか、たとえば何か思考実験で考えが間違っていることを気付かせることは出来ないのか、考えなければならない。


間違ってるんですかね?


 いやそりゃあ間違っているんだけど、何が間違っているかが問題なわけで


1、「まあ、なんか子どもの頃変な話を信じて、大人になって気付くことはよくあるけどさ」 その場の雰囲気が変わったので、彼も話しにくくなりつつあったので、まあよくあることなんじゃないかと話を促す。


 実際、自分は高校3年になるまで、月の満ち欠けは地球の陰かな?とぼんやり思っていたバカチンでした。
 ふと、そう信じている自分に気が付いて、半月とか三日月とかいろいろ考えていて二十日月がどうしてもどういう陰かわからずに、あ、太陽の反射角度か、と自己解決したのは良い思い出です。言い訳ですが、マジで考えなければ疑問は解決しないよね・・・


 この話、高校1年の時に聞いたと思うんだけど・・・


 へー、えらく最近だねー・・・


2、「例えば、地下何階と言うぐらい深い穴を掘ってさ、そこで扉を閉めて密閉して真っ暗にして電気を付けたらどうなると思う?」
 単純な思考実験をして、おかしいことを暗に指摘してみる。


 でも、やったことないし


そうだねーやったことないよねー


3、「押し入れに入って、閉めて懐中電灯をつけてみたらいいんちゃうん?」
 言ったのは自分ではないが、なるほどコレで自分でも試せる。


 でも隙間から光が入ってきているし


 そうだねー、完全に密閉してないよね〜


 なかなか手強い。


4、「つまり、この部屋の蛍光灯のスイッチはあそこにあるけど、あれをオンにするほかに、太陽がないとこの電気はつかないってことだよね?」
 念のため、彼が言っていることを我々が勘違いをしているかもしれないので、言葉の言い換えをして、改めて問うてみる。もしかしたら我々が彼の言葉の解釈を勘違いしているのかもしれない・・・



はい


ああ、その解釈で正しいんだ〜


 元々、話す内容が時々おかしい、文法がひどいことが多いので解釈をするのが大変なんだけど、今回、彼が話したことを聞いて二つのことが頭に思い浮かびました。
 一つは、認識論の問題。
 我々がこうして光を関知してみることが出来るのは、太古の昔から太陽が輝いていてそれに対して適応をしたからなのだ、というような、本当とも嘘ともわからない哲学的な解釈のお話。もしかしたら彼が聞いたのはこういう話だったのかもしれないけど、少なくとも彼がその話を聞いて自らの頭で解釈した内容は今話している内容であるらしい。


 もう一つは、真っ暗闇、という状態の話。
 壁も何も全て真っ黒な部屋を作ってそこに光を当ててもその中が明るくなるのか?という話。
 実際には壁に塗ったペンキだかが反射したりするのでひかる可能性はあるわけで、完全な黒体輻射のようなものを考える文字通りブラックボックスの中を見る話・・・


5,「月の反射って言うけど、新月の時には太陽も月も同じ方向にあって夜空にはないよ。」
 月の反射の部分を否定して、おかしさを訴える・・・


そうですね・・・ああ、やっぱり間違っていたんだショック〜


 いや、話を聞いて理解したのだったら良いのだけど、他の人たちの雰囲気から自分が妙なことを言っていることに気が付いてしまったらしく、考えてはいない・・・
 間違ったことを覚えていたこと、それを言ってしまったことにショックを覚えていて、変な考えを否定できなかったことに恥を感じるべきだったんだけど、それはない・・・


実際の所赤外線というのが問題で、目に見えない→謎の怪光線・・・ってなイメージだったんだろうなと思うのですが、ココまでぶっ飛んだ話を聞いたのは初めてでした。