東京都知事選を考える

 まあ少なくとも東京在住じゃないので投票権ないんだよね。
 しかし、世は東京都知事選に注目が集まっているがこれが東京以外の地方民にとっても結構大きな内容であるから正直困るというところ。
 特に今回はなぜか東京の話じゃなくて国政の話をするために選挙に出たって奴がいるからマジで困る。


 1月23日の告示日にならないと本当は誰が立候補するかわからないのですが、立候補を表明している人はwikipediaを見るとわかりますね。
 ぶっちゃけ、公平に選挙の話を扱っているページはこのwikipedia以外ほとんど見当たりません。

2013年12月28日 - 宇都宮健児が東京都内で開かれた市民集会で立候補を表明。
2014年1月7日 - 田母神俊雄が記者会見を開き立候補を表明。
1月8日[55] - 山口節生が記者会見で立候補を表明。
1月8日[55] - ドクター・中松が記者会見で立候補を表明。
1月9日[56] - 中川智晴が記者会見で立候補を表明。
1月9日[56] - 五十嵐政一が記者会見で立候補を表明。
1月14日[57] - 鈴木達夫が記者会見で立候補を表明。
1月14日[57] - 舛添要一東京都庁で記者会見を開き立候補を表明。
1月14日 - 細川護熙小泉純一郎元首相との会談後、記者団に表明。
1月16日 - 根上隆が記者会見で立候補を表明。
1月16日 - 平澤求が記者会見で立候補を表明。
1月17日[58] - マック赤坂が記者会見で立候補を表明。
1月17日[58] - ひめじけんじが記者会見で立候補を表明。
1月17日[58] - 内藤久遠が記者会見で立候補を表明。

 と、実は報道される以外にもたくさん立候補者が出ているのですが、マスメディアは選挙の公平性など「この点で」全く制限はないので勝手に有力であると判断した候補者にテコ入れを行い事実上の選挙活動を後押ししているのが現状です。
 まあ普通に考えて宇都宮氏、田母神氏、舛添氏、細川氏の4人の中から当選者は出るでしょうが、それはマスコミの誘導如何だったりします。
 地方選挙の一つでありながら全国放送で扱ってますからね。


 オーストラリアでは刺青してても普通とか、「海外では〜」と外圧もどきを語って日本のローカルなルールを「間違っている」指摘をする例に倣い、自分もアメリカの例を出すことにしますが、
 例えばアメリカの州知事選あたりの話でメディアの扱いの話をすれば、ある候補の主張を5分報道したとするなら他の候補にも平等にその5分を与えなければならないというルールがあるようです。
 ごめん、あるようですと書いたのはさしあたってWEB上でソースを発見できてなくてね汗
 あとこれはよく言われる話ですが、大統領の選挙の際その報道機関・マスメディアは誰を応援するかをあらかじめ明確にしてから報道しています。(こっちは探せばいくらでも)
 ただこれはそれこそ5年以上前の常識で、アメリカの選挙は既にソーシャルネットワーキングサービスSNSアリキの状態になっていて、日本とは大きく異なっているのが現状でもありますが、少なくとも選挙立候補者への平等性という意味ではこういうことをやっていたのに対して日本は…と比較ができます。


 じゃあ日本のマスコミはそんな「偏向報道」をしていていいのか、という話なんですが、もちろん批判的ではありますが、仕方のない部分もあります。
 マスコミにとって数字は命であって、ニュース番組であっても提供・スポンサーはいるわけですから限界がある。
 まして、そもそもルールがないんだから独自のルールを作って守るすなわち自粛ということになるのですが、これが正しいかと言われたら微妙と言わざるを得ない。
 あまり公平性は保っていないことを周知しながら、現在の報道の在り方でいいというのがいまの日本のマスコミの付き合い方ではないかと思います。
 あと今回の特殊事情としては、特に今回「東京都知事選なのに国政を変えるため」に出馬している人がいますからね。
 どうしても注目せざるを得ない。


 さて問題は東京都知事選と国政の問題ですが、東京オリンピックの話はさしあたって決まった後でひっくり返されるとたまったもんではない気もしますが、多分これはありなのでしょう。
 猪瀬前知事のときに決まった計画に問題があるというなら変えるのもありだし。
 ただ影響がめっちゃでかいんだよね。
 オリンピックを縮小?東北で開催に変更?オリンピックの招致のレギュレーションは守られるんでしょうかと心配になる話が流れてきてそれはもう国際的な信用の話になってきそうですわ。


 じゃあ原発問題は…
 ええと、普通に考えると都民の送電事情を人質にとって原発問題を語ることになるのですがそれはどうなんでしょう。
 俺はまあいわゆる外野ですから、原発反対の立場であるなら大賛成をしたでしょう。原発あってもいいじゃん、さしあたってさっさと送電しちゃえよと思ってる自分としては微妙なのですが、外野の原発推進派にはたまったもんではなくて、外野の原発反対派には欲しくてたまらない楔を打ち込めることを意味します。
 だけど、そこに都民の権益は考えられているのだろうか。


 例えばまあここも場末ですがここの地元の市長選挙なんかで原発反対です!の立場を表明して支持を仰ぐってのは何を意味するんでしょう。